ラグビー トップリーグは何処へ行く？ （１０） [ラグビー]
トップリーグに参加している全チームを一斉に上場してもらう、その利点は何でしょうか。
先ず、一斉上場で社会的なインパクトを与えられます。きっと、取材がいっぱい来ると思います。次に、チームが利益を出せば配当が出ますから、株主がファン拡大の為に働いてくれます。確かカゴメ株式会社の株主は、他の消費者より約９倍ぐらいカゴメ商品を購入するらしいですから、ファンの個人株主は最上の観客に成ってくれるでしょう。また、市場から集めた資金を元にファン拡大の為の投資も行えます。それに、経営がガラス張りに成る事で、危機意識も共有出来ますから、問題解決にも理解が得られ易い場合も出て来るでしょう。内情に詳しくありませんが、今のままでは結局企業に尻拭いをさせているだけなのかも知れません。
こう書くと良い事尽くめみたいですが、悪い事も考えられます。その心配で１番に挙げられるのは、不埒な人間の株の買い占めです。これには十分な注意をしておかなければ成りません。また、短期的な利益を出す為に、スポーツ文化として本当に大切な経営がお座なりに成りはしないか、です。それに、もし一斉に上場出来なければ、収益を積極的に求めるチームがそうでないチームを食い散らかしてしまう可能性も出て来ます。放送権収入の分配などで揉めそうです。
証券にも詳しくないのですが、敵対的買収への対抗策として、自社とスポンサー企業、それに協会でしっかり議決権を押さた方が良いのでしょうか。出来れば安定株主として、地元の商店主やファンクラブ会員に積極的に株を振り分けられないものでしょうか。地元の商店主に株を購入してもらえれば、チームが勝つとセールなどをして盛り上げてくれるのではないでしょうか。
議決権に関してはどうすれば良いのでしょか。さっぱり分かりません。上にも書いた通り、敵対的買収に警戒するなら、売り出すのは議決権内無しにしておけば安心出来ます。しかしそれでは、真面目なファンクラブ会員が放漫経営などに異を唱える場合に不利に成ります。どんな種類株を誰が所有すれば最善のバランスが保てれるのか、専門家に十分精査してもらう必要が有ります。
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